どうも、さいとです!
今回は『流星のロックマン3』のレビューをしていきます。
シリーズ最終作にして、バトルの完成度が高いことで知られる本作。
様々な追加機能が加えられているうえに、敵のドロップするバトルカードにもテコ入れがされているなど噂にたがわない出来になっておりました。
また、サブイベントの煩雑さなどの煩わしく感じていた点も解消されており、全体としては非常に満足度の高い作品でした。
一方で、ストーリーに関しては満足はしているもののもったいなく感じるものがありました。
他にもいくつか気になる点がありましたため、そのあたりを踏まえて語っていきます。
※下記はクリア時間以外は「流星のロックマン パーフェクトコレクション」の情報になります
| ジャンル | ブラザーアクションRPG |
| クリア時間 | 約25~30時間以上 |
| 対応ハード | Nintendo Switch PlayStation 5 PlayStation 4 Xbox Series X/S Xbox One Steam |
| 発売日 | 2026年3月5日 |
| 値段 | 4,990円 |
良かったところ
①ストーリー
今回のストーリーも良かったです。
見どころと言えばスバル君の成長、変化した部分が挙げられます。
1,2でスバル君は様々な逆境にぶつかり、それを乗り越える中でかなりの成長を遂げまています。
本作では、その成長して頼もしくなったスバル君の姿を存分に見ることができます。

一方でこれ以上何をやっても、スバル君の成長、変化という面では1,2ほどの魅力は感じられないのではという気持ちがありました。
ですが、それは見事に覆されます。
1,2では戦いそのものには消極的だったスバル君。
ロックマンに変身して戦うのも基本的には事件に巻き込まれたためなし崩しで、ということがほとんどでした。
そんな彼は本作でときには戦うことを生業とするサテラポリスの皆さんと一緒に戦うことになります。
中でも新キャラ「暁 シドウ」はともに戦う兄貴分のような存在です。
平和を、人々を守るために命を賭して戦う暁さんやサテラポリスの人々を見て、彼らのあり方にスバル君は大きな影響を受けます。
そんな彼の姿を、ぜひ実際にプレイして見届けてほしいところです。

②バトル
本作で何より特筆したいのはバトルです。
本作はバトルの評価が非常に高い作品だったため期待していましたが、想像以上の進化を遂げていました。
大きな変化としては下記の要素になります。
・常時「サイドセレクト」
・カスタム画面にてバトルカードの重なりが発生、それに付随する「サポートユーズ」と「シングルユーズ」
・上げると有利な効果が働く「ノイズ率」
・約10種類の変身「ノイズチェンジ」
・ノイズ率を上げると変身できる破格の性能の「ファイナライズ」
・特定のバトルカードを特定の順番で選ぶと合体して他のバトルカードに変化するGA(ギャラクシーアドバンス)
・指定したバトルカードが必ず1ターン目からカスタム画面に来る「レギュラーカード」
・スタンダードバトルカードが1種類最大5枚まで入れることが可能に
新要素が非常に多いため、すべてを紹介すると長くなってしまいます。
そのため、今回はノイズ率とそれに関連するものに絞って話していきます。

ノイズ率は一定値に達するたびに恩恵が増えていきます。
50%以上にすると、ノイズチェンジで付与される能力が増えます。
具体的には、一部のバトルカードに状態異常付与の効果が追加されたり、逆に一部の状態異常を無効化したりと、他にも様々な効果が与えられます。
また、100%以上になるとインビジブル状態の敵にも当たる効果が付与。
200%以上になると強力な形態に変身する「ファイナライズ」が可能に。

どの恩恵も強力で、戦闘中はノイズ率をできるだけ維持・上昇させたいと思える仕組みになっています。
(また、バトルには直接影響はしないがドロップするバトルカードにも変化が起きます。
これについては後程説明いたします。)
では、そのノイズ率はどのように上げるかというと、その方法は下記になります
・雑魚敵には、無属性カードでHPを0にした場合、与えたダメージからその時のウイルスのHPを引いた数値
・ボスには、無属性バトルカードで与えたダメージの半分の数値
・通信対戦では、属性に関係なくウォーロックアタックで当てたダメージの半分の数値
これによって改善された点の一つが、無属性カードの価値が高まったことです。
基本的に無属性カードは弱点属性を突くことによる大ダメージを狙うことができないです。
また、「氷パネルの上で水属性の攻撃を当てると凍結させる」、などのパネルとのシナジーなども特にないなど、属性があるカードと比べるといささか不利と言わざるを得ません。
そんな中で本作はノイズ率を上げられるという利点が追加されました。
また、流星のロックマン2のレビューでは多段ヒットのバトルカードが有利、といった話をしました。
それについても今作では雑魚敵戦においては敵のHPを軽く超えるオーバーキルを狙いたいことから、単発で高火力のバトルカードの使い道があるように改善されています。
このようにノイズ率によって、これまでのシリーズでは使う理由が少なかった無属性カードや単発高火力カード。
これらに「ノイズ率を上げられる、上げやすい」というメリットが生まれ、手を伸ばすきっかけになっています。
他のシステムも「レギュラーカード」は安定性の向上、「ノイズチェンジ」や「サポートユーズ」は戦略の多様化に一役買っております。
これらの追加要素により今までとは一味も二味も違うバトルになっており、評価が高い理由も十分納得できるバトルになっていました。
③バトルカード集め
バトルカード集めに関しては今まで以上に「沼」と言えるほどはまる要素になっています。
本作ではノイズ率が100%以上の状態で戦闘が終了すると、通常その敵からドロップしないはずのバトルカードがドロップするようになります。
中にはこの方法でしか手に入らないバトルカード「イリーガルカード」やゲーム進行度と比較すると強力なバトルカードが手に入ることもあります。


自分が一番最初に衝撃を受けたのがこちらの「インパクトキャノン」です。

自分は中盤頃に入手しましたが、攻撃力はなんと240。
終盤近くまでの敵なら、一撃で倒せるほどの威力があります。
さらに、攻撃が命中すると周囲8マスにも同威力の爆風が発生します。
上手くいけばこのカード1枚で敵を全滅させることが可能です!
この強力なバトルカードが手に入った時の達成感、そして実際に使ってみた時の爽快感こそ、本作のカード集めにはまる一番の理由だと思います。
実際、自分もこの要素にはまってしまい、ついつい戦闘を周回する手が止まらず、気付けば「あと1回だけ・・・。」を延々と繰り返していました。
実際、自分もバトルカード集めにはかなりはまっていました。
気付けば「あと1回だけ・・・。」を延々と繰り返しており、ついつい戦闘を周回する手が止まりませんでした。
④依頼(サブイベント)の煩雑さを改善
前作までで感じていた依頼の煩雑さが、本作ではかなり解消されています。
特に改善を感じたのが依頼の受注方法です。
まず、依頼を受ける際は現実世界で依頼者の情報が別画面に表示された際に、「HELP」の部分を選択して話しかけるだけでOK。
流星のロックマン1,2のように何度も現実世界と電波世界の両方で依頼者に近づくといった手間がなくなっています。


また、移動の手間も「流星のロックマン2」での「現実世界が目的地でも電波世界経由で移動しなければならない」、ということは少ないです。
あるにはありますが、数回程度しか行ったり来たりを行わないため許容できる範囲でした。
上記の改善により前作で不満だった依頼や移動の煩雑さは大きく改善されており、サブイベントにも以前より気軽に取り組めるようになっていました。
⑤追加機能
1,2に続き追加機能の便利さは健在です。
中でもカード収集やノイズチェンジ周りでは恩恵を強く感じました。
通常のバトルカードに加えてイリーガルカードも集めるため、今まで以上に戦闘を周回してバトルカードを集めることに時間をかけることがあります。
そのため、エンカウントまでの手間や時間を省くエンカウント率操作の恩恵は大きく感じました。
また、追加機能の1つでストーリーをクリアするとどの種類のノイズチェンジを使うか自由に選べるようになります。

ノイズチェンジは従来の方法だと他の種類のノイズチェンジへの切り替えに時間がかかるうえ、約10種類ある中からどれになるかは運任せです。
さらにバージョンごとに出現しやすい種類も異なるため、変身したいノイズチェンジによっては時間がかかることもあります。
ですが、追加機能によって切り替えにかかる時間、労力が省略できます。
これにより取りたい戦略に応じてノイズチェンジを切り替える、ということが気軽に試せる点は非常にありがたかったです。
気になったところ
①ストーリーへの不満
ストーリーに関しては、全体的に満足しています。
ただ、もう少し掘り下げてほしいと感じる部分がいくつかありました。
例えばウォーロックと因縁のある敵が登場するのですが、このあたりの描写が足りないように思えます。
ウォーロックがその敵と相対した際、珍しく怯えるような反応を見せていたため、自分としてはこの後何があったのかしっかり描かれるのだろうと思っていました。

ですが、過去にウォーロックと何があったかは敵の口から簡単に語られるのみ。
また、ウォーロックが怯える描写についてもあったのは1回だけ。
それ以降は特に触れられず、何かきっかけがあって恐怖を乗り越える、という描写もなかったです。
他にも掘り下げればより盛り上がりそうな設定があるにもかかわらず、あまり触れられないことがもったいなく感じました。
②属性カードへのしわ寄せ
先ほど、ノイズ率のために無属性バトルカードを使うという話をしました。
特にイリーガルカードを集めていきたいなら、ノイズ率を上げるために戦闘の大部分は無属性バトルカードに頼る必要があります。
その反面、ノイズ率を稼げない属性バトルカードはフォルダに入れる優先度が下がり、以前のシリーズよりも採用しづらく感じました。
通信対戦ではウォーロックアタック限定ですが、属性カードでもノイズ率を上げることができます。
それになれって通信対戦以外でもウォーロックアタック限定のような縛りを追加したり、ノイズ率の上昇量が無属性カードよりも低くするなどして属性カードでもノイズ率を上げられるようにして良かったのでは、と思います。
実際自分もノイズ率を上げることを優先した結果、フォルダはほとんど無属性バトルカードで構成していました。

無属性カードを強化するという方向性自体は良かったですが、その結果として属性カードを採用しづらくなってしまった点は気になりました。
③イリーガルカード集めについて
先述した通り、イリーガルカードはノイズ率を100%以上の時にドロップします。
ただ、この仕様には運要素が大きく絡んできます。
敵からのドロップという運任せの方法。
それもドロップするバトルカードの種類もそれなりの数があるため、狙った1枚がドロップする確率はあまり高くはありません。
バトルカードによっては最大5枚欲しい場合もあるため、運が悪ければかなりの回数の試行回数を要求されることになります。

上記の画面のように最大3枚までドロップできるため、突き詰めれば効率をあげることはできます。
ただ、複数ドロップの条件にバスティングレベルSがあるため、雑魚敵戦で達成するのは難しかったです・・・。
欲しいカードがなかなか出なくても救済措置のようなものはなく、いわゆるソシャゲの「天井」のような仕組みもありません。
まあ、本作のオリジナルが発売されたのが2008年であり、この仕様も時代相応ではありますが……。
注意点
①難易度
本作の難易度はそこまで高くありません。
ストーリークリア後の敵は十分強いのですが、それ以上にロックマン側が強い印象です。
ノイズチェンジ、ファイナライズ、イリーガルカード、サポートユーズなどの追加された要素1つ1つがロックマンを強化していたり、敵の攻撃に対応しやすくしてくれています。
そのため、敵は強くてもこちらの対抗手段も非常に充実しており、前2作と比べると難易度は高くない印象です。
②バージョンの違い
本作でも変身による強化内容や、入手できるギガクラスカードなどのバージョンによる違いがあります。
ストーリーをクリアするだけであれば問題ないですが、通信対戦で勝敗にこだわるのであれば注意が必要です。
特にファイナライズは、2つのバージョンで性能や戦い方が大きく異なります。
通信対戦では、状態異常を無効化できる「レッドジョーカー」の評価が高いようです。
③前作プレイ推奨?
前作「流星のロックマン1,2」についてはプレイすることをおススメします。
理由は「流星のロックマン2」の記事で記載したものと同じで、前作までのスバル君の成長を見ているからこそ、より物語に引き込まれやすくなるためです。
自分は本作で流星のロックマンシリーズはすべて遊んだことになりますが、全編通してスバル君の成長に関しては丁寧に描いている印象です。
また本作の場合もう1つ理由があります。
依頼の煩雑さやバトルシステムについては本作でかなり改良されております。
そのため、本作からさかのぼって「流星のロックマン1,2」を遊ぶのは不便に感じるところもあり、順番通りに遊ぶよりもつらくなってしまうのではないかと思います。
以上のことからストーリーをより深く楽しめるだけでなく快適さも踏まえると、基本的に前作を遊んでおくことをおすすめします。
まとめ
まとめると、シリーズ最高峰と言われるバトルは評判通りの完成度でした。
ノイズ率やノイズチェンジなどの新システムによって戦略の幅が大きく広がり、バトルカード集めも今まで以上に夢中になれる作りになっています。
また、依頼周りの煩雑さなど前作までで気になっていた点も改善されており、遊びやすさも大きく向上していました。
一方で、ストーリーにはもう少し掘り下げてほしかった部分や、無属性カードを優遇したことで属性カードが採用しづらくなった点など、惜しいと感じる部分もあります。
それでも総合的な完成度は非常に高く、シリーズ最終作を締めくくる作品として十分満足できる一本でした。
以上の点からおすすめできる人、できない人は下記になります。
以上、本作のレビューでした。
本記事が購入を検討している方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!