
どうも、しろきなこです!
今回は空の軌跡 the 1stのレビューをしていきます。
長期シリーズ「軌跡シリーズ」の第1作である、「空の軌跡 FC」のフルリメイクとなる本作。
オリジナルは2000年代に発売された作品ですが、本作では現代向けにフルリメイクされており、実際に遊んでみても古さを感じにく、軌跡シリーズのとっかかりとして非常におすすめしやすい作品になっておりました。
一方で、不満というほどではないですが本作が単体で完結しないがゆえにプレイ前に注意しなければならないことなどはそれなりにあります。
そのあたりを踏まえて語っていきます。
| ジャンル | ストーリーRPG |
| クリア時間 | 約60時間 |
| 対応ハード | Nintendo Switch(+150円のアップデートにてSwicth2エディションあり) PlayStation 5 Steam |
| 発売日 | 2025年9月19日 |
| 値段 | 8,800円 |
良かったところ
①ストーリー
大筋は遊撃士1になった主人公たちは、突如行方不明になった父を探すことと1人前の遊撃士になることを目的に旅に出ます。
そして旅の中、様々な事件に巻き込まれる中でその裏で巡る陰謀に踏み込んでいく、といった内容です。

パーティに加わるメインキャラクターは主人公であるエステルとヨシュアを除いて、加入と離脱を繰り返していきます。
例えば1人のキャラクターは2章の中盤ぐらいから3章の序盤までの期間、パーティに加入して行動をともにすることになります。
常に一緒に旅をするわけではないが、その分加入した期間は活躍する場面が多かったりと焦点が当たるようになります。
戦闘に関しても戦闘に出れる上限の4人を上回る人数がパーティに加入することは少ないです。

そのため、ストーリーでも戦闘でもキャラクターそれぞれにしっかり出番があり、自然と愛着が湧きました。
エステルとヨシュアの恋路にも注目です。
序盤はエステルに思いを寄せているヨシュア。
それにまったく気づかず、家族、姉弟として接しているエステルといった関係が見て取れます。


そんな2人が旅の中、いろんな人に会ったり、いろんな出来事にあう中でどう変わっていくのかどぎまぎしながら見守るのも醍醐味です。
②戦闘
本作の戦闘は、アクションの「クイックバトル」からターン性の「コマンドバトル」に自由に切り替えられることが特徴の1つに挙げられます。
クイックバトルは簡単操作で行うアクション系のバトルです。

ダメージ効率が悪いためよっぽど能力差、レベル差がなければ、クイックバトルだけで敵を倒すことは難しいというか時間がかかりますが、それは相手も同じ。
そのため安全にHPを削ったりCP2を溜めたりと、コマンドバトルを有利に始めるための準備として非常に優秀です。
CPはクイックバトル以外だと回復手段が乏しいので、これで簡単に稼げるのはありがたかったです。
また、戦闘を始めるタイミングを自分で決められるため、従来のエンカウント方式のような「敵に捕まってテンポが悪くなる、移動に手間がかかる」というストレスも感じることなく快適さの一助になっていました。
コマンドバトルは、ターン性のバトルで敵味方の状態や行動順を見ながら最適解を探していく戦略性が非常に高い戦闘です。

よくある1ターンに全員が1回ずつ動くのではなく、ステータスや行動して発生する硬直時間によっては通常1回行動するのに2回、3回行動することも可能です。
とはいえそれは敵味方同じなため、行動するたびに左上の行動順を確認することはかなり重要です。
例えばHPが低い味方がいて敵が行動する前に回復したいときに詠唱時間がかかるアーツ3では間に合わない。
だからすぐ発動できる道具、クラフト4で回復する、といった感じです。
また、アーツについては戦闘の前準備が深く関わる要素であり、プレイヤーごとに個性が出る要素です。
クォーツというステータス上昇や特殊な能力を持ち主に付与できるアイテムがあり、それに含まれる属性値という数値がキャラクターが使えるアーツを決めます。

そのため、クォーツに関しては属性値を取るか、それとも特定のステータス上昇や特殊能力付与をとるか、はたまた両方を良い感じに折衷できないかを考えるなど良い意味で頭を悩ませてきます。
他にも戦闘には変化を及ぼす下記のシステムが数多く用意されています。
・ランダムに付与される追加効果「ボーナス」
・CPをすべて消費するが強力な効果を持つクラフト「Sクラフト」とSクラフトを即座に発動する「Sブレイク」
・プレイヤーを一時的に強化する「オーバードライブ」
・敵に追撃を行う「ブレイブアタック」
・敵を1ターン行動不能にしつつブレイブアタックが確定で発動する「スタン」
最初は覚えることが多く、少し複雑に感じるかもしれません。
しかし、ゲームを進めていきながら徐々に理解して、その奥深さを知り、活用できるようになるほど、戦闘の面白さがどんどん増していきます。
また理解した後も前準備では時には敵に対応するために、時には自分のやりたい戦闘スタイルのために装備やクォーツで悩み。
実際の戦闘ではHPや位置取り、行動順序、敵味方の状態など多岐にわたる要素から悩む。
そんな最後まで気の抜けない歯ごたえのあるバトルが楽しめました。
システムだけでなく、アーツやクラフトの演出も見応えがあります。
アーツは高位になるほど演出が派手になり、見た目からして強力な魔法を放っているとわかりやすくスカッとします。

クラフトもキャラクターごとの個性が動きやボイスにも反映されています。
見てて楽しく、新しいクラフトを覚えることは性能だけではなく演出もどのようになっているかも楽しみの1つでした。

味方のクラフトはどれも好きですが一番印象に残っているのはティータです。
銃の反動などに振り回されていたり、ボイスにも余裕がなく見る側としては良い意味で戦いなれてない感が出ていました。
ちなみに一番好きなのは最終盤に出てくるボスのクラフトです。
また、戦闘BGMも印象に残ったものが多いです。
特に通常戦闘曲は気に入っていて、冒険の始まりを感じさせる爽やかな曲調で、新米遊撃士として旅立ったエステルとヨシュアの雰囲気にもよく合っていたと思います。
③ハイスピードモード
軌跡シリーズには「ハイスピードモード」という、ゲーム内のさまざまな要素を高速化できる機能が存在します。
フィールドでの移動や戦闘の演出、会話時に吹き出しや文字が出てくる速度まで大幅に加速可能です。
そのため、移動時間を短縮したり、探索を素早く行えるなどテンポを大幅に向上させてプレイすることができます。
あえて注意点を挙げるならクイックバトル中もハイスピードモードをONにすると敵の動作も早くなるため敵の攻撃をよけづらくなったり、コマンドバトルもSブレイクを挟むタイミングを逃したりすることがあります。
とはいえ、ハイスピードモードはいつでも瞬時にON・OFFを切り替えられます。
戦闘を行うときだけOFFにしておけば、特に問題はありません。
正直コマンドバトルも雑魚敵戦であれば、「絶対にSブレイクを割り込ませたい」となる場面はそうそうないと思いますので大丈夫だと思います。
さすがにボス戦は別ですが。
④長期シリーズ最初の作品のフルリメイク
本作は軌跡シリーズの1つに数えられる作品ですが、軌跡シリーズはかなりの長期シリーズです。
本作のオリジナルであり軌跡シリーズ初の作品である「英雄伝説 空の軌跡FC」は2004年に発売。
シリーズは2026年現在も続いています。
特徴としてはシリーズ内の作品で世界観が同じであり、時系列も大きくて数年単位の違いであることです。
壮大な物語を楽しめる一方で、新しくシリーズを始める人にとってはハードルに感じる部分もあります。
というのもシリーズ全体を追うとなると2000年代の作品をプレイしなければなりません。
そのため難易度はもちろんナビゲーションやUIなどの快適さについて「現代のゲームと比べるとどうなんだろう」「今から遊ぶには少し古いのでは」と感じ、なかなか手を伸ばせずにいました。
自分と同じように、シリーズには興味があるものの、古い作品へ手を出すことにハードルを感じていた人もいるのではないでしょうか。
しかし、本作は現代向けにフルリメイクされており、実際に遊んでみると古さを感じる場面は少なく、安心して遊べる作品だと感じました。
これから軌跡シリーズを遊んでみたいと考えている人にとって、最初の1本としておすすめできる作品だと思います。
気になったところ
①クイックバトルでのCP回復量の偏り
クイックバトルでは攻撃が1ヒットするとCPが1回復する仕組みです。
そのため、攻撃回数が多いか否かでCPの回復効率が違ってきます。
ほぼ固定メンバーであるエステル、ヨシュアは攻撃回数が多かったり、攻撃範囲が優秀でたくさんの敵に攻撃がヒットするためCPが回復しやすかったです。
ただ、一部のキャラクターに関しては攻撃回数が少なくCPの回復効率はあまり良くなかったです。
Sクラフトの連発防止などで全キャラがCPをためづらいならともかく、一部のキャラだげがためづらいためこのあたりのバランスが気になってしまいまいました。
正直、ゲームバランス上問題ないのであれば「攻撃回数が少ないキャラは1ヒットごとの回復量を増やす」などの調整があっても良かったように感じます。
注意点
①本作だけでは完結しないこと
ここは一番の問題点というか注意したいポイントです。
本作「空の軌跡1st」は「空の軌跡シリーズ」の1作で単体では完結しません。
次回作「空の軌跡2nd」で完結する構成です。
リメイク前には「空の軌跡 SC5」の次に発売された「空の軌跡 3rd」もありますが、立ち位置としてはファンディスクが近いです。
リベール王国を舞台にした物語としては「空の軌跡 SC」で一区切りつきます。
そのため、本作のみでは多くの謎や解決していない物事が残ったままになります。
一応ストーリー自体は本作のみでもギリギリ、本当にギリギリ切りが良いところで終わっております。
ただ、物語としては続きが非常に気になるところで終わるため、すっきりした読後感というよりは「早く続きを遊びたい」と感じる終わり方でした。
そのため、本作の購入を検討している方は、続編も遊ぶ前提で考えておくと良いと思います。
このような複数作品で1つの物語を描く構成は、軌跡シリーズでは珍しくありません。
次回作が発売されるまで1年以上空くこともあり、場合によっては2~3年待つことになるケースもあります。
次回作の発売を待つことになる作品をプレイする場合はそのぐらい続きを待つ心の準備が必要になります。
「空の軌跡 2nd」は今年の9月発売(執筆時点)のため、自分は残り1か月おとなしく待ちます…。
②難易度
今回は基準となる難易度「Normal」でプレイしましたが、かなり歯ごたえのあるバトルが楽しめました。
基本的に敵の攻撃が痛いもので、ボス戦では装備をその時できる最高のものにしてレベルを適正ぐらいに上げてもかなりのダメージを食らいます。
また、相手の行動順が連続してしまって態勢を立て直す暇がなかったり、ダメージは問題なくとも相手の付与してくる状態異常によっては思わぬ苦戦を強いられることもありました。
実際、自分も相手に行動不能系の状態異常を付与されて全滅することがありました。そのぐらい、軌跡シリーズにおける状態異常は強いです。
その分、一度やられても対策をして備えることをしたらぐっと楽になることもあります。
だからこそ、HPが危なかったら回復することはもちろん、バフデバフや状態異常の付与、範囲攻撃を食らう人数が少なくなる立ち位置などを考えて戦う必要があります。
総評すると、適当に戦って勝てるほど甘くはありませんが、敵の行動や付与してくる状態異常を理解し、しっかり対策すれば十分乗り越えられる難易度です。
それとここまで難易度「Normal」前提で話してきましたが、そもそも難易度は5段階あり「Normal」はその中の3段階目、真ん中です。

そのため、下げようと思えば2段階は難易度を下げることはできます。
加えて、ゲームを始めた後も自由に難易度を変更できるため、「ちょっと難しいから難易度を下げてみよう。」「慣れてきたから一つ上の難易度にしよう。」なんてことも気軽にできます。
③取り返しのつかない要素
本作では取り返しのつかない要素がいくつかあります。
敵図鑑に関わる敵との遭遇やアイテムの入手、サブイベントなどについてがそれです。
本作は物語の進行に合わせて地方を移動していき、一度次の地方へ進むと前の地方には戻れません。

そのため、その地方でしか遭遇できない敵や入手できないアイテム、開けていない宝箱などがあったら、別地方に移動した後に取りに戻るということはできないです。
また、サブイベントについてもストーリーを一定以上進めたら消滅してしまいます。

取り逃がしても、ストーリーを楽しむだけであれば大きな問題になることはありませんが、これらは図鑑や実績などの収集要素に関わってきます。
そのため、収集要素を完ぺきにしたい方は各章を進める前に探索やサブイベントを済ませておくことを心がけるなど注意が必要です。
まとめ
『空の軌跡 the 1st』は、長期シリーズである軌跡シリーズの第1作『空の軌跡FC』を現代向けにフルリメイクしたことで、これからシリーズを始めたい人にも遊びやすい作品になっています。
特にストーリーは本作のキャラクターが好きになれて、だからこそ続きが非常に待ち遠しい作品になっております。
また戦闘も、クイックバトルからコマンドバトルに切り替えながら進められる独自性に、キャラクターごとに個性のあるクラフト、戦略性のあるコマンドバトルなど、かなり楽しめました。
一方で、本作だけでは物語が完結しないことや、取り返しのつかない要素があることなど、プレイ前に知っておきたい注意点もあります。
自分としては、本作単独では完結しないこと、また執筆時点では次回作がまだ発売されていないことが、どうしてもおすすめする際のネックになっています……。
ゲーム自体は本当に面白かったのですが、やはり最終的な評価は次回作込みでやる必要があると思いますので…。
そのため購入する場合、ストーリー完結まで見るには次回作も遊ぶ必要があることを理解したうえで、キャラクターに愛着を持てるストーリーや、戦略性のある戦闘を楽しみたい人にオススメできる作品です。
これから軌跡シリーズを始めてみたい人にとっても、良い入り口になる一作だと思います。
気になる方は序章が丸々遊べる体験版もあるため、まずはそちらを遊んでみることもおススメです!
以上の点からおすすめできる人、できない人は下記になります。
以上、本作のレビューでした。
本記事が購入を検討している方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!